ホンダのトリビア

これぞホンダ!「面白いから、やる」を体現した商品たち

車にあまり詳しくない人でも本田宗一郎の名前なら知っている、という人は多いでしょう。今や世界の自動車業界にも堂々と名前を連ねている「ホンダ」の創業者です。
CMでも有名なフレーズ「面白いから、やる」は正に彼の企業理念を受け継いだ台詞です。この理念が、自動車の他歩行ロボットやジェット機を生み出したのです。

愛され続けるホンダの自動車たち

12144822064_5278899d05_z
ホンダの自動車と言えばファミリーカーはもちろんですが、スポーツカーを思い浮かべる人も少なくないでしょう。自動車業界の中でもエンジンの性能に重きを置き、F1にも参戦しています。「走らせる車」が好きなのですね。代表的なところで言えば、S2000、CR-Z、NSXでしょうか。
このホンダの企業理念は消費者にも影響を及ぼしているように思います。自動車を購入するとき、消費者の視点は日常生活での使いやすさ、乗りやすさの向くものです。しかしながらホンダの自動車を購入する人は「ホンダの自動車が好きだから買う」という人が圧倒的に多いのです。ボディーのフォルムが多少古臭く感じても、他社の自動車に比べて実用性が低くても、「ホンダ車が好きだから」買う。「面白いから、やる」というホンダの企業理念が崩れない限り、ホンダ車を買い続けるファンがいるということです。
独自の企業理念で根強いファンを手に入れたホンダですが、この「面白いから、やる」という理念で生み出された商品にはどのようなものがあるのでしょうか。ASIMOとジェット機、その魅力についてみてみたいと思います。

二足歩行ロボット「ASIMO」の活躍

4239513307_226a3b7905_z
今ではすっかりホンダのマスコットとして定着したASIMOですが、そもそもASIMOの魅力とは何でしょうか。
ASIMOはホンダが制作した、世界初の本格的二足歩行ロボットです。二足歩行だけでもすごいことなのですが、ASIMOは歩行に加え、障害物を避けたり、階段を昇るなどの高度な運動も可能です。しかしながら更に人を引き付けるのは、人の動きを感知し、自律的に行動することが可能というところなのです。例えば、ASIMOに手を差し出すと握手をしてくれます。ジャンケンをすることも出来ます。また、水筒を開けてコップにお茶を注いだり、教えることで手話を使う事も可能です。歩けるだけでも大変な事なのに、ASIMOのこの動きは、人間の生活にたびたび登場するものです。これらの動きをロボットがすることで、人々に夢と笑顔をもたらしているのです。
このASIMOの技術を応用してホンダが作ったのが、福島第一原発内で活躍する原子力災害ロボットです。人が立ち入れない区域に行って、私たちの生活を守る働きをしてくれているのです。この技術の応用によって、将来的には介護ロボットや家事手伝いロボットなど、人々の実生活に根差すロボットが出てくるのかもしれませんね。

陸地から離れて空で挑む!ホンダジェット誕生!

16754438863_c8f6d40af1_z
2015年春、ホンダがプライベートジェット「ホンダジェット」の販売を発表しました。このニュースは業界にもファンの間にも激震をもたらしたことでしょう。自動車とバイクでその名を売っていたホンダが、その自慢のエンジンを携えて、まったく未開の地となるジェット機に新規参入したのですから。
しかしこのジェット機は、ホンダ創業者本田宗一郎の夢でもあったのです。「いつかは航空機業界へ参入を」という本田宗一郎の夢が、半世紀の月日をかけてようやく叶ったのです。この夢をいつか実現させるために、ホンダは長い時間をかけて研究を続けてきました。さらには、機体とエンジンが別のメーカーが手がけるというセオリーを、ホンダは機体もエンジンも自社で手掛け、航空機事業を発展させていくというのです。まずは北欧の企業や富裕層をターゲットに、すでに100機以上の受注を得ているという好調ぶりです。
「親父」と呼ばれ慕われた本田宗一郎。人一倍情熱的だった彼の夢は、創業当時から空に向いていたのです。ホンダの目玉商品の1つのバイクに関しても、エンブレムはよく見ると翼の形を模しています。自動車よりスピード感を体得できるバイクに、その夢を忘れないよう乗せたのでしょうか。「自由にどこへでも行ける」乗り物で、誰もが手に入れられる空を獲得したい-創業者の夢が、彼の意志を継ぐ後継者の手によって実現されるなんて、ロマンがあると思いませんか?

Posted in ホンダのトリビアComments Closed